極粋会々長・山下昇(森尾昇)、六代目早野会々長・鈴川驗二(鈴川憲司)、二代目中島組々長・里照仁、以上の直参三人がまとめて大阪府警捜査4課が逮捕と報道が出ている。
警察にとって、直系団体のトップを一挙に三人も検挙するのは中々珍しい快挙だが、かなり時間が経った事件でピンとこない部分もある。しかしそれなりの容疑があって逮捕状が出たのだろう。
車の通行をめぐるトラブルで、クラクションを鳴らされ腹を立て殴ったということらしい。こういう行きがかり上の傷害や暴行事件はたまにあるが、少し思うところがある。容疑が事実と仮定しての話しだが、一般人を相手に暴行などの事件を起こした者を山口組としてそれなりの処分をしないのだろうか。
任侠団体を標榜するならば、それなりの処分があってもいいのではないだろうか。
暴力に麻痺した暴力団にとっては些細なことかもしれないが、ヤクザは世間一般の人にとっては恐怖の存在だ。一般の堅気に対する暴力について、山口組本家としてそれなりの処分を下すことで、世間が山口組を見る目も変わるのではないだろうか。
暴対法や暴排条例が出来た経緯で国が持ち出してきた「建前」を思い起こせば、ヤクザに味方する民意はほとんど出なかった。
ささいな事件の積み重なりが、世間から嫌われ存在そのものが必要ないとされ、追放すべき存在になっている事に、ヤクザも気をつけなければいけないのではないだろうか。
http://www.sankei.com/west/news/170223/wst1702230059-n1.html