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芳菱会 滝澤孝元総長 逮捕

現役時代は芳菱会々長の瀧澤孝として拳銃所持の共謀共同正犯の罪にも問われた事がありました。結局裁判では一審二審と無罪を勝ち取りながらも検察の上告で最高裁に持ち込まれ、差し戻し審の地裁で再度無罪が出るという国家にとってはお粗末な結末を見た瀧澤裁判でしたが、この事で警察は更に敵意を新たにした事でしょう。

今回の滝沢元総長の逮捕は、同じような状況にいながら有罪判決を受け、当時懲役刑が確定した司忍や桑田兼吉とは対照的に、裁判を優位に戦い懲役を回避した滝沢元総長に対する警察の憎悪を感じます。

今回被害者とされている方は元総長とは30年来の知人という事ですが、この関係性から見てどうなんでしょう?もちろん真相は当事者にしか分りませんが、立件には警察の強い誘導があったかもしれませんし、なかったかもしれません。

最近では山口組の顧問弁護士を務めた山之内幸夫氏など過去に無罪や不起訴を勝ち取った人物は、その後変な事件で必ずやられているような気がします。

http://www.sankei.com/affairs/news/150521/afr1505210016-n1.html

朋友会 高島伸佳会長 また逮捕

ヤクザである事を隠して住宅を購入したとして、六代目山口組の直参で朋友会々長の高島伸佳が逮捕されました。ヤクザに対する警察のやり口に今さら綺麗も汚いもありませんが、やはり法の適用には釈然としないものがあります。本人が住む住居を妻の名義で購入する事が、法に触れ逮捕されるというのであればヤクザでなくても当てはまる人間が多数いるはずです。つまり法適用の対象を警察組織が判断しているという事です。

ある特定の背景を持つ人間にはあらゆる法令を適用し微罪でも身柄を拘束するものの、警察の考えに当てはまらない人間には適用されませんし身柄の拘束もありません。日本に住むほとんどの人にとっては自分には当てはまらず、関係のない事かもしれませんが警察権力の恐ろしさというものが不気味に進行している気がしてなりません。

高島会長は37歳と山口組直参の中でも特に若く、その年齢も警察が高島会長に逮捕の連打を浴びせて標的とする意図とも無関係ではないような気がします。

http://www.sankei.com/west/news/150515/wst1505150022-n1.html

司忍組長 本宅に家宅捜索

名古屋市内にある司組長の自宅に兵庫県警のガサがあったようです。

組織犯罪処罰法違反で二代目西脇組幹部の大谷豊が逮捕された事件が理由となっています。

ガサには当然家宅捜索令状というキチンとした令状が裁判所から下りるのですが、ヤクザに対してはいとも簡単に令状が出るようです。事件は直系組織の二代目西脇組傘下の事件ですが、事件当事者の所属する二代目西脇組本部くらいならまだ理解できますが、司組長の自宅への捜索が認められるというのは、やはり行き過ぎではないかと思うのです。

現場の刑事たちも事件に関連する物が、司組長の自宅から出てくるとは思っていないはずです。もし何かあるはずだと思っているなら警察官を辞めた方がいいかもしれません。

50人体制でわざわざ兵庫県から愛知県まで出向いてどんな収穫があるのか分りませんが、もう少しまともな捜査に時間と予算を使った方が良いのではと思います。

ただ、今回は山口組のトップへ踏み込んだんだぞと、警察の広報的な意味合い以外に何もないようです。

http://www.sankei.com/west/news/150501/wst1505010047-n1.html

四代目誠友会本部 家宅捜索

2015年4月28日、北海道札幌市にある四代目誠友会本部に警視庁によるガサがありました。

道警でなく警視庁となっているのは、直接の事件が北海道ではなく東京であった事件のため警視庁が動いているようです。少し前の4月18日に四代目誠友会系漆原組々長・漆原健二が警視庁に恐喝で逮捕された事件です。

山口組の直系組織へ家宅捜索に入るというのは、警察にとって誇らしい事なのかある程度の報道がなされます。世間へのアピールと比べてガサの収穫は何もありませんが、警察活動の広報的意味合いが大きいようで、いつもしっかりと報道されています。

暴対法施行前はマル暴の刑事が、令状もなく時折事務所に訪ねてきては、お茶を飲みながらグダグダと雑談したものです。ところが暴対法施行後は、ヤクザも令状なしでは警察を事務所に入れなくなり、警察の方も規律が厳しくなり、癒着と誤解されないようヤクザとの個人的な交流を良しとしなくなりました。
過去、ヤクザと警察のグレーゾーンでの関係が、ヤクザにとっても警察にとっても上手く機能してきた事もありましたが、今ではそういう事はご法度とされ基本ガチとなっています。

昔のマル暴は、管轄内の組事務所における構成員のキャラクターや人間関係を十分に把握しており、個々のシノギに関しても認知している事も普通の事で、逮捕状の出た者の出頭するタイミングを組長クラスの者と交渉したり、お互いの顔を立てあったりする事もありました。

緩やかな人間関係の中で、ヤクザも存在が許されていた時代がありました。

今でも裏で情報交換が一部でされている事もありますが、基本的に交流はなくガチです。

http://news24.jp/articles/2015/04/28/07273954.html

ヤクザの住む住居

兵庫県西宮市の市営住宅に山口組系の組員が入居していたところ、条例に基づいて市が明け渡しを求めていた問題が、このほど最高裁で判断が下された。
最高裁の判断は「組員は自らの意思で暴力団を脱退できるし、条例は市営住宅以外についてまで居住を制限していない」とするが、一般的な賃貸住宅の契約書にも現役ヤクザは住めない事が盛り込まれている。

結局ヤクザは持ち家として家を買うしかなく、賃貸に住むのなら事実上ヤクザである事を隠して入居するしかないのである。ヤクザである事が後から判明すれば貸している側は、契約書をたてに追い出す事が可能である事を、この度の最高裁判断が保証したわけである。

国策としてヤクザの住居を厳しく制限し追い立てているが、最高裁も合憲と判断しているのでこれについての対抗手段はほぼない。

ヤクザであるという事だけで、住居という人としての基本的な生活基盤すらこの国では維持できない。ヤクザを辞めない人間は国民として認められないという事である。この風潮はこれからももっと加速していくように思われる。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG27HFG_X20C15A3CR8000/

元芳菱会総長 瀧澤孝 二回目の差し戻し

五代目山口組では若頭補佐をつとめ、六代目山口組では顧問をつとめた後に引退した芳菱会の滝沢孝総長の2回目の差し戻しが確定しました。

1997年に大阪市北区のホテル前で、傘下の組員が拳銃を所持していたという事件で、共謀共同正犯の罪に問われている、例の事件です。この時に滝沢総長の一行と一緒にいた弘道会一行も同じく罪に問われ、当時の弘道会々長・司忍は有罪となって服役し、2011年に出所しました。

似たケースでは三代目山健組々長・桑田兼吉も有罪判決を受け、服役しました。滝沢総長の場合は現場の状況からも司会長と同じように考えられますが、少し判断に違いがありました。

滝沢総長は一審、二審と共謀は認められず無罪となっていたが、最高裁が2009年に拳銃所持を受け入れていたと「推認」できると一、二審の判決を破棄し、審理を差し戻していた。ところが2011年に再び一審の大阪地裁はあらためて無罪を言い渡しています。

つまり滝沢裁判は、有罪になるまで諦めないという国家の執念のごとく繰り返されており、異様な裁判となっています。証言や証拠を審理し、法律の条文と照らし合わせた上で無罪判決が出ても、国家は伝家の宝刀「推認」を振り下ろし有罪へと持っていくハラのようです。「推認」はこれまでヤクザの裁判によく出て来ていますが、その推認の根拠が法的に明らかになった事はなく、法治国家の裁判としてこんな事で有罪判決を出していいのかと疑問が残ります。

被告が否認している以上、裁判は法と証拠に基づいて行われるべきで、推認で判断されるようでは、もはや裁判ではないのではないでしょうか。

http://www.asahi.com/articles/ASH355RHJH35UTIL03B.html

奥浦組 奥浦清司組長 逮捕

地方税法違反、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いという一見何のこっちゃ分らない容疑ですが、奥浦組々員の清家貴博が奥浦組長の運転手として自分が所有する車を使用していた。この車が実は組員である清家貴博本人名義でなく祖母の名義だった。そしてその祖母の身体障害者としての税金の減免制度を利用していたというもの。

おそらく祖母の身体障害者としての減免制度利用には問題ないはず。その車を実質的に親分の移動に使っていたという事だろう。

直参ともなると実にくだらない事で引っ張られるこのご時世。それなりに気をつけていると思うが、迎えに来る若い衆の車の名義にまで、気を配らなければならないのだろうか?おそらく奥浦組長は何も知らないだろうし不起訴でしょう。

知人の車に乗せてもらう時、その車の名義や入手方法は確認していますか?仮に盗難車だったとしても、何の事情も知らずに乗せてもらった一般人を逮捕する事はないでしょう。推定無罪ならぬ推定不起訴です。

明らかに起訴できないような事案でもバンバン逮捕していきますが、いくらヤクザとはいえ最近はちょっと行き過ぎ感があります。
本質的な悪の退治とは程遠い感じがしますが、どうでしょうか?

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150226-OYT1T50041.html

朋友会 高島伸佳会長 逮捕

photo credit: incognito2020

また銀行口座で直参が逮捕されました。

高島会長は、今の山口組の直参の中では一番若い36歳です。過去にないほど超高齢化組織となっている山口組にあって異例の若さです。朋友会は、絶縁になり名跡を消された二代目英組を継承する形で昇格していますが、先代に当たる二代目英組・藤田恭道組長の絶縁については、気の毒な噂を耳にします。

初代英組・英五郎組長はとてもユニークな親分で、現役時代からヤクザ業界以外で様々な活動をしていました。今はやっていないようですが、15年前には現役直参組長でありながらブログも開始しています。
今回の銀行口座について初代組長の英組長の名前も上がっているようです。警察も直参については過去の事も含め徹底的に調べ上げていくようです。直参に上がるとロクな事がありませんね。

http://www.sankei.com/west/news/150216/wst1502160036-n1.html

ASKAに薬物譲渡容疑の元組幹部不起訴

先月歌手のASKA(本名・宮崎重明)に覚醒剤を売ったとして逮捕されていた元弘道会系福島連合の幹部・吉田耕也が不起訴になりました。
この人物は早くから名前が挙がっていたんですが、なぜかなかなか逮捕されずに今年に入ってから逮捕されたんですよね。本人は2013年に破門で堅気になっているんですが、北海道にある福島連合の事務所も家宅捜索されました。
ASKAの件では住吉会系の人物も、覚せい剤を売り渡したとしてだいぶ前に逮捕されていますが、何本か持っていた購入ルートをASKAは全部喋っているみたいです。

この吉田耕也については「泳がせていた」んでしょうか?逮捕まで長くかかった割にあっさり不起訴とは警察も面子丸潰れです。
逮捕の時はニュースで大々的に取り上げられていたんですが、不起訴となると記事はいつも小さくなりますね。

http://www.sankei.com/affairs/news/150213/afr1502130043-n1.html

秋良連合会 秋良東力会長 逮捕

photo credit: jenny-pics

また直参が逮捕されました。

いつものように銀行口座です。
銀行口座を持つ事を許さないと言っているのです。

今年に入って1ヶ月、バタバタと連日の直参逮捕ですが、警視庁は2020年までに暴力団をどうのこうのと宣言しているみたいです。

まだこれからもっと徹底的にやっていくつもりだと思います。

国家として一般人と暴力団はまったく別ものとして扱っていくという事。
いや、もうすでに別ものとして扱っています。この厳しい流れは緩和される事はなさそうです。暴排条例などは、一部の法律家からも問題点が指摘されていますが、暴力団に対する判決を見ても、今の世論が反映された判決となっています。

本来地位や責任の重い立場だと考えられる国会議員や警察官でさえ、法律に基づいた以上の処罰を与える事は出来ません。

現代の身分法ともいえるヤクザの扱いには、やっぱり問題があると思えるのです。