平成14年(2002年)、『KUMISO 組葬 男たちの儀式』として、
松田敏幸を主演に製作されたものが、DVDになっています。いわゆる隠れた名作です。
ストーリー自体はシンプルで理解しやすいのですが、それでいてつまらない内容という訳ではありません。色んなエピソードが若干コメディタッチで本編に織り込まれているのですが、思わず「こんなヤツおるっ!」と思ってしまう、ある意味リアルな内容となっています。ヤクザならではのユーモアが散りばめられていて、そういう意味では、玄人受けするし、シナリオについてもかなり練り上げられたはずです。最後の組葬までヤクザの普段の生活やシノギについて描かれていて、場面ごとに軽妙なやり取りや会話が見所です。全体を通してテンポも良く、展開やストーリーを見失う事はないので気軽に見る事が出来ると思います。演技に定評のある役者も揃っていて、主演の松田敏幸もいい演技をしています。