山口組

日本最大の組織

創設100周年を迎えた山口組。
その公に対する知名度とは裏腹に内情はあまり知られていない。
その組織はいつどのように誕生し、過去から現在までどのように膨張し、巨大化してきたのか・・・そしてなぜ今衰退傾向にあるのか・・・

戦後の高度成長期の日本において、度重なる抗争事件を繰り返しながら全国進出し、現在の暴排条例という向かい風の中、今なお日本最大組織であり続ける山口組とはどういう組織なのか。

過去を振り返りターニングポイントとなった出来事、ヤクザ史に残る抗争事件、組織にとって重要な局面、伝説に残る人物の所作、あるいは内紛、山口組を去る事になった人物など、山口組についてのあらゆる事象を各年代を追いながら紹介していきます。

現在二つに分裂し「六代目山口組」と「神戸山口組」になっていますが、その点についても検証してみたいと思います。

当サイトは殺人や犯罪を助長する訳ではありませんが、取り上げている話題がヤクザの事なので、当たり前のように話は進めていきます。

 歴代の組長

山口組はこの100年の間に現在の司忍組長を含めて6人の組長が生まれている。初代山口春吉から二代目の登へは親子間の継承で、神戸の地方組織に過ぎなかった。その頃はまだ全国に勢力を持つような組織はなく、それぞれの地方にその地域を縄張りにする一家が点在しているような時代だった。山口組が全国に進出し始めたのは、田岡一雄が三代目を継いでからで、田岡が組長に君臨した期間は35年と歴代で最も長い。全国区の巨大組織となった田岡以降の継承は、組織内の派閥抗争の様相を呈し、代替りの際には各直系団体の思惑が交錯する事になる。山口組の組長が代わる時というのは、当然に日本の裏社会が大きく変化する時でもある。

山口組抗争史

神戸の一ヤクザ組織が、全国へと勢力を広げた三代目時代から現在の六代目まで、各時代ごとに起きた抗争事件について、その抗争はなぜ起こったのか、抗争の背景やきっかけになった事件、事件の経過や終結に至るまでの経緯、また事件の影響や終結後について詳しく解説しています。

コラム

現在ヤクザは、暴力団と定義され世間からも忌み嫌われ、暴排条例により社会から排除されようとしている。戦後まだ日本が混沌としていた時代には、ヤクザも地域社会の中で一定の居場所があった。ヤクザにも独自の世界観や道徳があり、一般人からも一目置かれる人物もいた。
この数十年で何が変わったのだろうか。今ではその存在すら社会から否定されている。これにはヤクザ側にも原因があるように思える。昭和から平成へと何が変化したのだろうか。ヤクザに関連する問題や時事ネタ、過去のエピソードなど、様々な話題を自分の考えを織り交ぜて記事にしています。

歴代の若頭

山口組という組織の中心であり指揮官である若頭。過去を振り返ってみると、時の若頭のスタイルがそのままその時の組織全体のカラーとなってきた。組織全体に及ぶ影響力はもちろん、他の組織に対しても山口組の顔であり代表となる。他団体とのトラブル処理はもちろん、抗争に発展した場合も最も責任ある立場となる。直系若衆のトップでありながらも、悲運な末路を遂げる事も多い。

過去の人物

山口組の直参として名声を得ながら山口組を去ることになった人物。ある者は追放され、ある者は自ら去った。過去、大物の去就はその都度組織に大きな衝撃が走ったが、山口組に多大な貢献をしながら何故組織を去ることになったのか。表向きの事情もあれば、裏の事情もある。その真相は何だったのか。その大きな影響力からも、去った後の組織内にも少なからず影響を残す。去ってもなお山口組の歴史に名を残す人物を取り上げています。

過去の出来事

山口組ほどの大組織ともなれば、さまざまな思惑が渦巻いている。内部抗争厳禁とされているが、過去には重大な内部抗争も起きている。枝組織にいたっては、もはや神戸の本家を中心とした一枚岩ではない。三次団体、四次団体と下ると、同じ山口組の代紋であっても身内という感覚は薄れる。つまりは傘下組織同士での勢力争いやシノギの上での衝突も起きる。結局のところ、争うべき相手もまた山口組系列なのである。最終的には他の系列組織をいかに押さえ込めるかに注力する事になる。内部抗争だけでなくあまり知られていないエピソードなども取り上げています。

直系組織・系譜

山口組本家の組長である司忍から直盃を受けた者を司組長の直参といい、直参それぞれが率いる組織を直系組織という。また直系組織は二次団体とも言われる。直系組織には、それぞれ直系に直る(昇格する)までの経歴があり、独立組織が山口組に加入するケースもあるが、三次団体であった組織が二次団体に昇格するケースもある。簡単に言うと、元にいた組織の事を系譜という。
ここでは他に、過去の山口組には存在したが、解散や処分などで今では消滅した組織も取り上げています。

最近の報道

ブログ形式でネットニュースなど一般報道を取り上げています。
近ごろは微罪での逮捕など、大きな話題は少ないのですが、真相を歪められた報道が多いのも事実です。そういった報道も視点を変えて分析してみたいと思います。

書籍・DVD

ここではヤクザや山口組に関連する書籍についての書評や映画、DVDについてオススメなものを紹介させていただきます。個人の好みが分かれる所ですが、よければ参考にしてみてください。ほとんどの物が廃盤となっているようなので、今のところは安く手に入れられる物が多いです。

盃と組織構成

山口組は一般的にピラミッド型の組織だといわれています。
司忍組長を頂点として、裾野が広がっていくというニュアンスです。二次団体や三次団体、上下関係や組織内での序列、役職など一般人には分かりにくい事もあると思いますので、ここでは盃関係や役職などを含めて、組織図を用いてどのように山口組が構成されているのか分りやすく説明していきます。