過去の事をたくさん記事にしているこのサイトですが、未来の事も少し書いてみたいと思います。未来の事で一番気になる事と言えば、やはり山口組の七代目組長に誰が就くのかという事ではないでしょうか。司忍組長が君臨する六代目山口組の最後はどうなるのか興味深いところです。
亡くなるまで終身組長であり続けるのか、引退という形で七代目を指名するのか分りませんが、司組長も70歳を超えていますので、やはり生きているうちに指名しておく方が、一番すんなり行くのではないかと思います。急死した場合、親分の遺志はどうあったのか、遺言状はあるのかなど跡目を巡って一波乱起こります。
高山清司七代目への可能性
順当な跡目として若頭の高山清司がいますが、2014年から現在も服役中で健康問題も抱えており、出所予定は2019年で出所時には70歳を越えます。年齢的な取り決めはありませんが、現実的問題として出所後の襲名は難しいと考えます。出所してすぐに代替りするとしても、77歳になっている司組長から72歳の高山清司への継承は、その後を考えると何年持つのでしょうか。今、明日にでも司組長が引退をしたら、この場合は獄中襲名があるかもしれません。五代目体制時に自ら若頭に就き、高山に弘道会を譲った時のように、何か前例のない事をやる可能性を感じます。
ただ高山自身が自分は司忍の若頭なんだという意識が強ければ、七代目への意欲は薄いでしょう。高山が若頭としてやってきた事を見ると、親分のことを考えて自ら嫌われ役を買って出ているようにも見えます。七代目体制では、別のポストに就くかもしれません。山口組に総裁というポストが誕生するかもしれません。
高山に意欲なしと考えていますが、司組長の強い意向が働けば高山自身は断る事は出来ないでしょう。
それでも一つ言える事は、高山は引退はしないという事です。死ぬまでヤクザを通すと思います。その理由は、かなり恨みを買っている事を自分でも分っているはずです。司組長服役中の大量処分や、他の直参への執行部の対応など、かなり反感を買っていると思います。直参に限らず山口組全体を見ても、現執行部へ反感を持つ者は多いのが事実です。たとえ逆恨みであったとしても、恨みを持つ本人にしてはそれが事実だと思います。万が一高山が堅気になっても、行動に移す者はいないと思いますが、いないとは言い切れません。
自分は満期まで行った場合、高山七代目はないと思います。それと高山引退もないと考えています。それよりも無事満期まで務める事が出来るのか、どうかが気になります。山本健一や桑田兼吉のように刑務所で病状を悪化させるケースは非常に多いのです。高山若頭の年齢を考えると持病を持っての服役は、非常に危険だと思うのです。
誰に可能性があるのか
統括委員長で極心連合会々長の橋本弘文が、高山若頭不在の執行部を仕切っているようです。このことから高山に次いで、山口組のナンバー3などと言われているようです。高山若頭と同年齢ですが、橋本統括委員長は見た目にも健康そうで年齢よりも若く見えます。この人物も七代目候補と見られていますが、自分は無いと考えています。理由は新たに作られた統括委員長に就いたからです。その前から筆頭若頭補佐と言われ、やはりナンバー3でしたが高山の収監に合わせて作られた統括委員長に就いた事で、目が無くなった感じがしてしまうのです。普通に考えて高山の権限や役割を代行するなら、若頭代行がしっくり来るのですが、あえて若頭代行という役付けにしなかった所に引っかかってしまいます。外された感があります。つまり司、高山ラインの先に別人が居る気がしてしまうのです。
もちろん橋本弘文の可能性はゼロではないと思います。ただ橋本の場合、向こうから座布団が回って来る事は無いと思うのです。これに引き換え座布団が回って来そうなのが、三代目弘道会々長の竹内照明です。司、高山ラインの先が竹内です。実質弘道会は強引とも言える手段で、高山と竹内の二人の直参を誕生させました。過去の概念では、直系組織の代替りは引退か死去しかありませんが、弘道会だけは高山が本家の若頭に就いたまま組織を代替りさせています。この裏技的分身の術で、竹内を前倒しで直参に引き上げています。それに引き換え極心連合会は、内部昇格の形で極粋会を直参に上げ、極心連合会本体は数を減らしました。
橋本弘文が七代目を取るためには、かなり強い意志で臨まなければならないのに対して、分があるのが竹内という事になるんですが、本家でもすでに幹部に昇格させていて、ここまで持ってくるのに十分強引な印象もあります。人物の比較で言えば、やはり橋本の方が格は上になります。それでも跡目を決める権限は誰にあるのかを考えると、座布団に近いのは竹内でしょう。
つまり七代目に「就けたい人物」が三代目弘道会々長の竹内照明ではないかと思うのです。
それと万が一いったん高山に七代目が回ると、八代目は確実に竹内になると思います。代を取るという事を考えると、いったん高山に取ってもらいたいと言うところでしょう。
もう一人ダークホースになるのが、四代目山健組々長・井上邦雄です。勝手な見解を言わせてもらうと、選挙で投票すればこの人物に決まるのではないかと思うのです。司組長も井上の功績を十分に認めていると思いますし、ジギリを評価しても七代目への資格ありと思います。弘道会と比較して六代目体制で山健組は弱体化したように言われますが、井上邦雄に対する人物評価は高いです。ただ三代目山健組時代の関係性から、橋本弘文が七代目に意欲を見せれば、井上は引くのではないかと思われます。
舎弟頭の二代目宅見組々長・入江禎は、司組長より僅か2歳下という事もあり、現実的に考えても上に挙げた人物らより更に可能性は低いと思います。おそらく最高顧問などに就くはずです。
それから七代目へと代替わりする時には、引退する直系組長がかなり出ると思います。現時点でも引退したくてもさせてもらえない直参がかなりいると聞きます。執行部が引退を認めないという噂です。六代目体制が終わると言う事は、盃も水になりますから本来は自由意志で決められるはずです。代替りの時ですら進退を自分の意志で決めさせてもらえないようでは、どうかと思いますね。
山口組内の主権争いの果てに七代目襲名があるのか、相応しい人物としての七代目襲名があるのか。いずれにしても山口組本家の代替りというのは、日本のアウトロー社会に大きな影響を与え、その情勢が大きく動く時でもあります。
※その後
三代目弘道会々長・竹内照明が若頭補佐として執行部入りしました。補佐の中では末席ではありますが、これで六代目山口組を弘道会で固め切ったという印象があります。もちろんこれらは六代目体制に限らず七代目八代目の山口組を見据えた体制であり、山口組の組織固めというよりも山口組における弘道会の覇権固めという感じがします。