柳川組の「綱領」と「組則」

『柳川組綱領』

柳川組組員は正しく要綱を解し、われわれは侠道精神に則り、大義名分をあきらかにしてよく理非をわきまえ、大いに社会に貢献せんことを期す。侠道精華の中核としての運命を背負っている。侠道とはすなわち五道を実践することである。

「柳」
印は東。すなわち大木に宿る太陽を意味し、正義人道のあかるい前進を示す。

「川」
子を中心に父母相抱く平和の姿を意味し、心を一つに結び合い、強い団結力を示す。

「仁」
博愛の精神。すなわち道徳であり、人の道を守ることである。寛大な心の錬磨とともにすべてが培われる。

「義」
物事の理に叶うことである。自分の利害を考えずに人のために尽くす義理の厚い人でなければならない。

「礼」
敬意であり作法である。先輩を敬い朋友相扶け後輩を導く礼に失することなかれ。

『柳川組組則』

「ア」
大義に生き小義を捨てよ。常に軽挙盲動をつつしみ侠道を切磋琢磨せよ。

「イ」
いったん事あるときは、一死報組の誠を尽くせ。死を恐れざる鍛錬を日常培え。

「ウ」
先輩を冒瀆し、先輩を裏切り、あるいは先輩と喧嘩口論し、また先輩の事業や地盤を犯すごとき行為行動あるときは、直ちに風紀委員会に付し厳罰に処す。

「エ」
上司の命令はぜったい服従せよ。たとえ間違っていても反駁するな。

「オ」
会議に同席し、組が決定した事項についてはその内容をいっさい口外するな。たとえその内容が些細なことであっても情報はいっさい口外するな。

「カ」
組の綱領規則を遵守し組の統制秩序を乱すな。柳川組は社会人道に立脚した日本侠道界を代表する組であることを自負せよ。

「キ」
先輩を敬い朋友相扶け後輩を導け。礼儀作法をわきまえ常に侠道を切磋琢磨せよ。

「ク」
先輩の命令は金鉄より重し。よく組の統制秩序に従い柳川組の興隆を期せ。