監禁傷害の疑いで弘道会系の組長を逮捕

弘道会傘下の組長をはじめとする組員ら計4人が、警視庁組織犯罪対策特別捜査隊により逮捕された。この件で愛知県名古屋市の弘道会本部も家宅捜索されている。
事件は建築業の男性に貸し付けた金銭の返済をめぐるよくある話だろうと思われるが、弘道会関係者がからむ事件として割と大きく報じられている。

ヤクザと金貸しについては、これからも度々こういう事件はなくならないだろうと思う。貸金業としての登録や業法については、当然法令等の取締りを受ける事にもなるだろうが、貸し金の取立てについて回る暴力的な行為もまた取締りの対象になってくる。
今回の事件のように、建築業という堅気の事業を持ちながらヤクザに金を借りなければならなかった背景についてはまた別の問題になるので、ここで触れるつもりはないが、10年ほど前の話をふと思い出した。

当時、五菱会の闇金組織が社会問題となっていたが、このころ大阪にある山口組系二次団体の定例会で、「堅気に対する金銭の取り立て行為を禁止する」という通達が正式に出された。この定例会に出席していた三次団体組長はこの通達に対して「これは守られへん」と吐き捨てるように言っていた。

つまり金を貸した以上、返済が滞れば返済を迫る事は当然であり、そこを疎かにするとたちまち食いっぱぐれる。警察沙汰ギリギリの線を攻めなければ、債務者にも舐められる事になる。アンダーグラウンドの金を借りると言う事はその世界の流儀で取立てを受けるという事でもある。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201507/2015070600431&g=soc